高濃度セルロースファイバー成形材料『kinari』(キナリ)の量産販売ならびに通販サイト「チップワンストップ」で取り扱い開始
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社は、パナソニック ホールディングス株式会社マニュファクチャリングイノベーション本部で開発した、植物由来のセルロースファイバーを55%の高濃度で樹脂と複合した成形材料『kinari』(※1)について、2022年12月より量産販売ならびに株式会社チップワンストップが運営する通販サイトでの試作用材料の取り扱いを開始しました。
パナソニックグループでは持続可能な未来に向けた長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」において、2050年に向けて、全世界CO2総排出量の「約1%(≒3億トン)」の削減インパクトを目指しています。その中の一つの取組みとして、2015年より石油由来樹脂の使用量削減による環境負荷低減を目指し、天然由来のセルロースファイバーを活用した材料開発を進めてまいりました。この取り組みで開発した成形材料(製品名「kinari CeF55-PP」)については、2022年1月より、サンプル販売(※2)を開始しており、多くのお客様に既存商材への適応や新規商材での採用の検討が進められています。また、本成形材料はバイオマスマーク55(※3)を取得しており、石油由来樹脂の削減が可能です。
この度、成形材料「kinari CeF55-PP」について2022年12月よりサンプル販売から量産販売へ移行するとともに、よりお客様にお求めやすい手段として、株式会社チップワンストップが運営する通販サイト「www.chip1stop.com」での試作用材料の取り扱いを開始いたしました。より多くのお客様に手軽に試作検証などに活用いただくことにより、石油由来樹脂からの置き換えによる環境貢献の加速を目指します。
また、パナソニックグループでは、高濃度セルロースファイバー成形材料の特長と優位性を活かし、車載機構・内装部材、ハウジング内装部材、大物家電外装、美容家電、服飾衣料品、日用品、飲料・食品容器等への展開を進めてまいります。
【セルロースファイバー含有量55%成形材料の特長】
1. 天然由来の繊維であるセルロースファイバーを55%の濃度で樹脂(ポリプロピレン)と複合
2. 複合材料(ペレット)が白く、着色自由性が高い
3. 成形プロセス技術により木質感デザインを実現可能
左:kinari 55%濃度 中央:高い着色自由性 右:成形プロセス技術による木質感デザイン
【材料の仕様】
製品名:kinari CeF55-PP(セルロースファイバー55%複合成形材料)
組成:セルロースファイバー 55%、ポリプロピレン他 45%
弾性率(GPa):3.80
密度(g/立方センチメートル):1.15
ペレット色:乳白色
詳しい材料仕様はHP(https://www.ppe-biz.com/kinari/technical)をご参照ください。
【株式会社チップワンストップ『kinari』販売ページ】
https://www.chip1stop.com/view/dispDetail/DispDetail?partId=PANA-0572778
【プレスリリース】
https://news.panasonic.com/jp/topics/204999
公開日:2023年1月26日